3大複雑機構
トゥールビヨン
時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが1800年ごろに発明した。
姿勢差により時計に掛かる重力を分散させることで、精度を向上させる機構。
パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)
時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが1795年に発明した。
月末の日付調整(大の月、小の月)が必要なく、閏年の計算も含めて自動で表示させる機構。
但し、閏年には一部例外があることから、100年に一度だけ手作業にて調整が必要。
ミニッツリピーター
時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが18世紀中頃に発明した。
時計の中にゴング(鐘)と低音と高音を鳴らすハンマーが大小で2つ搭載され、現在時刻を音で知らせる機構。
低音が鳴る回数によって時を、高音が鳴る回数、高音・低音が合わせて鳴る回数によって分を表す。
例:5時52分の場合
- 低音【1時間/回】:5回
- 低音と高音【45分/回】:3回
- 高音【1分/回】:7回
複雑機構
ムーン・フェイズ
時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが18世紀に発明した。
29.5日で一周する月齢を、満ち欠けの様相とともにダイアルの小窓に表示させる機構。
クロノグラフ
ジョージ・グラハムが発明した。
いわゆる「ストップウォッチ機能」を搭載した機構。
通常の秒針の位置にクロノグラフ針を持ち、スタートボタンを押した時点からの経過時間を計測する。
通常の時刻表示と経過時間の計測(表示)を並行して行うため、一般的な位置とは異なる場所に秒針(60秒針)があることも特徴のひとつ。
- A:スタート/ストップボタン
- B:リセットボタン
- C:クロノグラフ針
- D:分積算計
- E:秒針(60秒針)
- F:12時間積算計
パワーリザーブインジケーター
時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが発明した。
時計が駆動できるゼンマイのパワー(巻き上げによって蓄えられたほどける力=機械式時計の動力)があとどれくらい残っているかを表示させる機構。